ブログ

BLOG

ポンプの故障サインと早期発見のポイント


はじめに

ポンプ設備は建物の給排水システムの要となる重要な機器です。突然の故障は「水が出ない」「排水できない」といった深刻なトラブルを引き起こし、日常生活や業務に大きな支障をきたします。

しかし、ポンプの故障は突然発生するものではありません。事前に適切なサインを見逃さずに対処することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

本記事では、愛知県でポンプ設備の専門業者として多くの現場を経験してきた株式会社Techno Walkerが、ポンプの故障サインと早期発見のポイントを詳しく解説いたします。


ポンプ故障の主な原因

1. 摩耗・劣化による故障

インペラ(羽根車)の摩耗

  • 原因:長期使用による金属疲労
  • 症状:効率低下、異音発生
  • 対策:定期的な分解点検

軸受け(ベアリング)の劣化

  • 原因:潤滑不良、異物混入
  • 症状:振動増大、発熱
  • 対策:定期的な潤滑油交換

2. 電気系統の故障

モーターの絶縁不良

  • 原因:湿気、経年劣化
  • 症状:絶縁抵抗値低下
  • 対策:定期的な絶縁測定

制御盤の故障

  • 原因:接点不良、部品劣化
  • 症状:運転不良、停止
  • 対策:定期的な電気点検

3. キャビテーション現象

発生メカニズム

  • 原因:吸込み圧力不足
  • 症状:特有の音、性能低下
  • 対策:吸込み条件の改善

音による故障サインの発見

正常時の音

健全なポンプの音

  • 特徴:低く安定した連続音
  • 音量:一定レベル
  • 変化:起動時以外は音の変化なし

異常音の種類と原因

異常音の種類 考えられる原因 緊急度
金属音(ガリガリ音) 軸受け不良、インペラ接触
断続的な音(カタカタ音) ボルト緩み、部品脱落
高周波音(キーン音) キャビテーション発生
振動音(ゴーゴー音) 不平衡、軸ずれ
電気音(ブーン音) 電気系統異常

音による早期発見のポイント

日常的な音の確認

  • 毎日同じ時間に音を確認
  • 音の大きさ、質、持続時間を記録
  • 異常音発生時は運転を停止

記録の重要性

  • 音の変化を数値化(デシベル測定)
  • 異常音発生時の状況を詳細に記録
  • 定期点検時の参考資料として活用

振動による故障サインの発見

正常時の振動

許容振動値(JIS規格)

  • 小型ポンプ:2.0mm/s以下
  • 中型ポンプ:1.8mm/s以下
  • 大型ポンプ:1.5mm/s以下

異常振動の原因

機械的要因

  • 軸の曲がり、不平衡
  • 軸受けの摩耗
  • 基礎の不良

流体的要因

  • キャビテーション
  • サージング現象
  • 配管振動の影響

振動測定のポイント

測定箇所

  • 軸受け部(水平・垂直方向)
  • モーター部
  • 配管接続部

測定方法

  • 振動計による定期測定
  • 測定値の記録・トレンド管理
  • 基準値超過時の対応手順確立

電気系統の故障サイン

電流値の異常

過電流の原因

  • ポンプ内部の異常
  • 配管系統の異常
  • 電気系統の不良

電流不足の原因

  • 電源電圧の低下
  • 相欠け運転
  • 接触不良

絶縁抵抗の低下

正常値

  • 1MΩ以上(JIS規格)
  • 測定は運転停止時に実施
  • 湿度・温度の影響を考慮

異常時の対応

  • 絶縁抵抗0.2MΩ以下:即座に運転停止
  • 段階的な低下:原因調査と対策実施
  • 定期的な測定による傾向管理

制御盤の異常サイン

警報・表示異常

  • 異常ランプの点灯
  • 表示器の異常表示
  • 警報音の発生

接点・端子の異常

  • 接触不良による不安定運転
  • 端子の発熱・変色
  • 配線の劣化

性能低下による故障サイン

吐出量の減少

測定方法

  • 流量計による直接測定
  • 圧力計による間接測定
  • 運転時間による推定

原因の特定

  • インペラの摩耗
  • 配管の詰まり
  • 吸込み条件の悪化

吐出圧力の低下

正常値の把握

  • 設計値との比較
  • 過去の実績データとの比較
  • 季節変動の考慮

異常時の対応

  • 段階的な圧力低下:部品の摩耗
  • 急激な圧力低下:配管の破損等
  • 変動が大きい:制御系統の異常

外観による故障サインの発見

漏水・滲み

チェックポイント

  • グランドパッキン部
  • フランジ接続部
  • 配管接続部

漏水の段階的進行

  1. 軽微な滲み:予防的対策
  2. 滴下:早期対策必要
  3. 流出:緊急対策必要

腐食・損傷

外観チェック項目

  • 表面塗装の剥離
  • 金属部の腐食
  • ボルトの緩み・脱落

腐食の進行段階

  • 表面的な錆:清掃・再塗装
  • 深部への進行:部品交換検討
  • 構造的な損傷:設備更新検討

早期発見のための点検システム

日常点検項目

毎日の確認事項

  • 運転状況の確認
  • 異音・振動の確認
  • 外観の目視確認
  • 計器類の読み取り

点検記録の活用

  • 日々の変化を記録
  • 異常の兆候を早期発見
  • 定期点検時の参考資料

定期点検項目

月次点検

  • 電気系統の測定
  • 振動・音の測定
  • 潤滑油の確認

年次点検

  • 分解点検
  • 部品交換
  • 性能確認試験

予知保全の活用

状態監視技術

  • 振動監視装置
  • 温度監視装置
  • 電流監視装置

データ分析

  • トレンド分析
  • 異常値の自動検知
  • 予測保全の実施

故障発生時の対応手順

緊急時の対応

即座に運転停止すべき症状

  • 激しい異音・振動
  • 漏水・漏電
  • 過電流・異常発熱

安全確保の手順

  1. 電源の遮断
  2. 関係者への連絡
  3. 現場の安全確保
  4. 専門業者への連絡

故障記録の重要性

記録すべき内容

  • 故障発生時の状況
  • 異常の兆候
  • 対応処置
  • 修理内容

記録の活用

  • 再発防止対策
  • 保全計画の見直し
  • 設備更新の判断材料

愛知県での実際の事例

製造業での予防保全成功事例

背景

  • 24時間稼働の工場
  • 排水ポンプの突然停止リスク

対策

  • 振動監視装置の設置
  • 月次の詳細点検実施
  • 異常値の早期発見システム

結果

  • 計画外停止:90%削減
  • 修理コスト:40%削減
  • 設備稼働率:99.5%達成

マンションでの早期発見事例

発見された異常

  • 給水ポンプの軽微な異音
  • 電流値の微増傾向

対応

  • 部品交換による予防保全
  • 大きな故障の回避
  • 住民への影響最小化

まとめ

ポンプの故障は突然発生するものではなく、必ず前兆があります。重要なのは、これらのサインを見逃さずに適切に対処することです。

早期発見のポイント

  1. 日常的な音・振動の確認
  2. 定期的な電気系統の測定
  3. 性能データの記録・分析
  4. 外観の目視確認
  5. 予知保全システムの活用

予防保全の効果

  • 突然の設備停止防止
  • 修理コストの削減
  • 設備寿命の延長
  • 安全性の向上

株式会社Techno Walkerでは、愛知県を中心に、お客様のポンプ設備の予防保全をサポートしております。定期点検から緊急時対応まで、専門技術者が責任を持って対応いたします。

ポンプ設備の異常を感じたら、早めの対応が重要です。些細な変化でもお気軽にご相談ください。

────────────────────────
株式会社Techno Walker
〒446-0051 愛知県安城市箕輪町切戸28番8
担当者直通:080-5158-5979  FAX:0566-68-7481
セールス電話・営業メール・求人広告媒体・ホームページ商材・インターネット商材等
上記等に該当する弊社の業務に無関係な案内は「禁止」とする

弊社業務に関するご相談・ご依頼等は080-5158-5979 までお願いいたします。

────────────────────────

関連記事一覧